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このページでは、開発者に影響する Firefox 77 の変更点をまとめています。Firefox 77 は、2020 年 6 月 2 日にリリースされました。

付随する hacks ブログの記事「New in Firefox 77: DevTool improvements and web platform updates」もご覧ください。

ウェブ開発者向けの変更点一覧

開発者ツール

Firefox Developer Edition のインスペクターで、ページで使用している CSS プロパティをサポートするブラウザーを表示する互換性パネルを提供します ({{bug("1625134")}})。
デバッガーのツールバーに設定メニューを追加しました。メニューの項目は (まだ) JavaScript を無効化 だけです ({{bug("1630957")}})。
ネットワークモニターのツールバーに、ログデータを管理する アクション メニューを追加しました ({{bug("1459175")}}):
- 永続ログ
- HAR ファイルのインポート
- HAR 形式ですべて保存
- HAR 形式ですべてコピー
ネットワークモニターの要求ブロックパネルに、すべての要求ブロック項目を有効化・無効化・削除するコンテキストメニューを追加しました ({{bug("1588076")}})。
デバッガーのコールスタックにあるフレーム内をクリックして選択行を変更した場合に、ステップオーバー (F10) をクリックすると、デバッガーが新たに選択した行に達するまで実行するようになりました (デバッガーがもともと停止していた行は無視します) ({{bug("1630642")}})。
値の取得 ("get") や設定 ("set") と同様に、値を取得または設定 ("get または set") したときに実行停止するウォッチポイントを設定できるようになりました ({{bug("1580585")}})。

HTML

{{HTMLElement("option")}} 要素の内容物が空であるときに、label 属性の値を表示するようになりました ({{bug("40545")}})。

SVG

{{SVGAttr("transform-origin")}} プレゼンテーション属性をサポートしました ({{bug(1581691)}})。

JavaScript

{{JSxRef("String.prototype.replaceAll()")}} をサポートしました ({{bug(1608168)}})。

API

IndexedDB

{{DOMxRef("IDBCursor.request")}} プロパティを実装しました ({{bug(1536540)}})。

WebDriver conformance (Marionette)

ウィンドウをクリックして閉じるなど、現在選択中のトップレベルのブラウジングコンテキストが削除されたとき、いくつかのコマンドが Marionette をハングアップさせていた問題を修正しました ({{bug(1619481)}})。
既知の問題: Firefox 77 での変更により、現在のページから移動する際に、開いているユーザープロンプトが早く閉じられる場合があります。この問題は Firefox 78 で修正する予定です ({{bug(1631362)}})。

アドオン開発者向けの変更点

API の変更点

{{WebExtAPIRef("tabs.goBack")}} および {{WebExtAPIRef("tabs.goForward")}} をサポートしました ({{bug(1603796)}})。
serviceWorkers および indexedDB タイプの {{WebExtAPIRef("browsingData.remove")}} で、ホスト名による削除をサポートしました ({{bug(1632990)}} および {{bug(1551301)}})。
{{WebExtAPIRef("tabs.duplicate")}} API で duplicateProperties をサポートしました。複製したタブの位置やアクティブ状態を指定できます ({{bug(1560218)}})。
{{WebExtAPIRef("permissions")}} API の {{WebExtAPIRef("permissions.onAdded")}} および {{WebExtAPIRef("permissions.onRemoved")}} イベントをサポートしました ({{bug(1444294)}})。
{{WebExtAPIRef("webRequest.onHeadersReceived")}} で複数の Content-Security-Policy ヘッダーを変更する要求が統合されるようになりました ({{bug(1462989 )}})。

マニフェストの変更点

以下のパーミッションが要求可能になりました。これらは optional_permissions マニフェストキーで指定可能であり、{{WebExtAPIRef("permissions")}} API を使用して要求できます: browsingData ({{bug(1630417)}})、pkcs11 ({{bug(1630418)}})、proxy ({{bug(1548011)}}), and sessions ({{bug(1630414)}})。

その他

unlimitedStorage パーミッションを使用することを、拡張機能のインストールや更新の際に表示しないようになりました。詳しくは Requesting the right permissions をご覧ください ({{bug(1630413)}})。
SameSite cookie に関する変更により、拡張機能のページのホスト向けのトラッキング防止機能をバイパスする host パーミッションを設定するときに、フルドメインまたはワイルドカードをつけて指定しなければなりません。ただし Content スクリプトのトラッキング防止は、フルドメインで指定したホストに限りバイパスできます。