--- title: Building a Mozilla Distribution slug: orphaned/Building_a_Mozilla_Distribution tags: - Build documentation - Developing Mozilla original_slug: Building_a_Mozilla_Distribution ---
ここでは、どうやって独自のマイルストーンビルドまたは他のディストリビューションを作るのかを説明します。独自のディストリビューシュンを作成したいというのは以下のような場合が考えられます。我々の ftp サイトに通常は置かれていないプラットフォーム用のビルドを作りたいとか、標準のビルドではサポートされていない機能を有効にしたい、などです。
cvs co -r MOZILLA_1_0_2_RELEASE mozilla/client.mk cd mozilla gmake -f client.mk checkout
md5sum mozilla-i686-pc-linux-gnu-0.9.5.tar.gz > mozilla-i686-pc-linux-gnu-0.9.5.tar.gz.md5sum
ビルド方法 と Unix Build Configurator の使い方に慣れておくと、mozconfig ファイルの作成に役立ちます。
最新のマイルストーンソースの tar ボールを ダウンロード してください。または、最新のマイルストーンの README ファイルに書いてある方法に従って、CVS から tag でもってきてください。(独自のツリーでコードからディストリビューションを作成した場合には、おそらく、最初に gmake -f client.mk
distclean をする必要があります。)
tar ボールから作成されたツリーにファイルを作り mozilla/.mozconfig としてください。以下にあげるようなオプションを付けるとディストリビューションのサイズを小さくすることができます。<tt>--disable-debug</tt> オプションはとても重要です。これを指定しないとパッケージが 50MB あるいはそれ以上になってしまいます。パッケージのサイズは通常 10MB くらいです。<tt>--enable-optimize</tt> オプションを付けるとコンパイラは最適化されたバイナリを作成します。オフィシャルビルドでは有効になっていない SVG などの他のオプションは適宜選択してください。
ビルドしているバイナリがさまざまなシステムに配布される予定であったり、実行時にリンクする共通ライブラリと全く同一のライブラリ一式がビルドしているバイナリに含まれていない場合には、Mozilla の zlib や jpeg のライブラリをビルドして配布するようにするといいでしょう。
ac_add_options --disable-tests ac_add_options --disable-debug ac_add_options --enable-optimize ac_add_options --without-system-nspr ac_add_options --without-system-zlib ac_add_options --without-system-jpeg ac_add_options --without-system-png ac_add_options --without-system-mng ac_add_options --enable-crypto #PSM/SSL のサポートを無効にするにはこの行をコメントアウトする
以下の環境変数を設定してください。ビルドの日付が正確になります。
Unix または Mac OS X の場合:
MOZILLA_OFFICIAL=1 export MOZILLA_OFFICIAL BUILD_OFFICIAL=1 export BUILD_OFFICIAL
Win32 の場合:
set MOZILLA_OFFICIAL=1 set BUILD_OFFICIAL=1
普段使う build コマンドは、マイルストーンビルドをコンパイルするのに決して使わないでください。CVS アップデートをしたいわけではないのです。ツリーと同期をとってしまうと最新版からビルドしていることになり、マイルストーンビルドではなくなってしまいます。
gmake -f client.mk build
README ファイルを mozilla/dist/bin にコピーしてください。こうすれば、次のステップで作成される tar ボールに README ファイルが含まれるようになります。ldd のある UNIX の場合には、以下のコマンドを実行し UNIX ビルド用の依存関係一覧を作成してください。
ldd mozilla-bin components/*.so | awk '{ if (/=/ && !/not found/ ) print $3 }' | sort | uniq
If using tcsh, you may need to escape the ! .
packager ディレクトリにある makefile でパッケージのディレクトリに tar ボールを作成します。パッケージは mozilla/dist に配置されます。
OS/2 と Win32 用のビルドの場合、デフォルトのパッケージタイプは zip です。Mac OS X 用の場合、デフォルトのパッケージタイプは dmg です。その他のビルドの場合には、デフォルトのタイプは tar.gz です。
gmake -C mozilla/xpinstall/packager
UNIX インストーラをビルドするには、カレントディレクトリを xpinstall builder に変更し perl スクリプトを実行してください。すると mozilla/installer
に mozilla-$platform$-installer.exe
が作成されます。
cd mozilla/xpinstall/packager/unix/ perl deliver.pl <version> <urlpath> <stubname> <blobname> </blobname></stubname></urlpath></version>
以下のものが必要になります:
Msvcrt.dll
と msvcirt.dll
この二つのファイルはビルドシステムの <tt>%MOZ_SRC%\redist\microsoft\system</tt> ディレクトリに必ずコピーしておいてください。 この二つがなくてもビルドそのものは失敗しませんが、この二つのファイルがインストールされていない Windows システム (ほとんどの場合 Win95) 上で作成したパッケージがまれに問題を起こすことがあります。詳しくはバグ {{ Bug(27601) }} に説明されています。この二つのシステムファイルは www.freewarefiles.com にあります。
Win32 インストーラをビルドするには、カレントディレクトリを xpinstall builder に変更し perl のスクリプトを実行してください。すると mozilla\dist\install
に mozilla-win32-installer.exe
が作成されます。
cd mozilla\xpinstall\wizard\windows\builder perl build.pl
パッケージの動作確認テストをしてください。スモークテスト はこのテストのために設計されています。
tar ボールをどこかに公開し、こちらに連絡をください。そうすれば私達が tar ボールを ftp サイトに移します。連絡してほしい項目は、BuildID およびビルド環境について有益だと思われることなんでもです。例えば、OS のバージョン、ディストリビューションの名前、含まれているオプションコンポーネント、または、非標準のコンパイラを使ったかどうか、などです。
各パッケージには必ず README ファイルを添 えてください。