--- title: RandomSource.getRandomValues() slug: Web/API/Crypto/getRandomValues tags: - API - Crypto - Cryptography - Encryption - Integers - Method - Numbes - Pseudorandom - Pseudorandom Numbers - Random Numbers - Reference - Web Crypto API - getRandomValues - 擬似乱数 translation_of: Web/API/Crypto/getRandomValues ---
{{APIRef("Web Crypto API")}}
Crypto.getRandomValues()
メソッドは、暗号強度の強い乱数値を取得します。引数に与えた配列は、すべて乱数 (暗号的な意味でランダムに) で埋められます。
十分な性能を保証するために、実装は、真に乱数発生器を使用しているのではなく、十分なエントロピーを有するシード値を用いた疑似乱数発生器を使用しています。擬似乱数発生器アルゴリズム (PRNG) は、{{Glossary("user agent", "ユーザーエージェント")}}によって異なる可能性がありますが、暗号化目的には適しています。実装にあたっては、システムレベルのエントロピー源のように、十分なエントロピーを持つシード値を使う必要があります。
getRandomValues()
は Crypto
インターフェイスで安全なコンテキスト外から使用することができる唯一のメンバーです。
typedArray = cryptoObj.getRandomValues(typedArray);
typedArray
typedArray
と同じ配列が渡されますが、その内容は新しく生成された乱数で置き換えられます。 typedArray
はその場で変更され、コピーは行われないことに注意してください。
このメソッドはエラーが発生すると例外を発行する可能性があります。
暗号鍵を生成するために getRandomValues()
使用しないでください。代わりに {{domxref("SubtleCrypto.generateKey", "generateKey()")}} メソッドを使用してください。これにはいくつかの理由があります。例えば、 getRandomValues()
が安全なコンテキストで動作することが保証されていないことなどです。
ウェブ暗号仕様書では、エントロピーの最小値は規定されていません。その代わりに、ユーザーエージェントは乱数を生成する際に、ユーザーエージェント自身に組み込まれた、よく定義された効率的な擬似乱数発生器を用いて、可能な限り最高のエントロピーを提供することが求められていますが、プラットフォーム固有の乱数関数、 Unix の /dev/urandom
デバイス、または他のランダムまたは擬似乱数データのソースなど、外部の擬似乱数ソースから取得したシード値が用いられます。
/* window.crypto.getRandomValues が利用可能であると想定 */ var array = new Uint32Array(10); window.crypto.getRandomValues(array); console.log("Your lucky numbers:"); for (var i = 0; i < array.length; i++) { console.log(array[i]); }
仕様書 | 状態 | 備考 |
---|---|---|
{{SpecName('Web Crypto API', '#RandomSource-method-getRandomValues')}} | {{Spec2('Web Crypto API')}} | 初回定義 |
{{Compat("api.Crypto.getRandomValues")}}