--- title: DataTransfer.dropEffect slug: Web/API/DataTransfer/dropEffect tags: - API - HTML DOM - Property - Reference - drag and drop translation_of: Web/API/DataTransfer/dropEffect ---
{{APIRef("HTML Drag and Drop API")}}

DataTransfer.dropEffect プロパティは、ドラッグ&ドロップ操作中にユーザに与えられるフィードバック (通常は視覚的) を制御します。これは、ドラッグ中に表示されるカーソルに影響します。例えば、ユーザがターゲットのドロップ要素の上にカーソルを置くと、ブラウザのカーソルは、どのタイプの操作が発生するかを示すことができます。

{{domxref("DataTransfer")}} オブジェクトを作成すると、dropEffect には文字列の値が設定されます。取得時には、現在の値を返します。設定時、新しい値が以下の値のいずれかであれば、プロパティの現在の値が新しい値に設定され、それ以外の値は無視されます。

{{event("dragenter")}} と {{event("dragover")}} イベントでは、ユーザーがどのようなアクションを要求しているかに基づいて、dropEffect が初期化されます。これをどのように決定するかはプラットフォームによって異なりますが、通常、ユーザーは alt キーなどの修飾キーを押して、希望するアクションを調整することができます。{{event("dragenter")}} と {{event("dragover")}} イベントのイベントハンドラ内では、ユーザーが要求しているアクションとは異なるアクションが必要な場合、dropEffect を修正する必要があります。

{{event("drop")}} と {{event("dragend")}} イベントでは、dropEffect には希望するアクションが設定され、前回の {{event("dragenter")}} または {{event("dragover")}} イベントの後の値が dropEffect になります。例えば、{{event("dragend")}} イベントで、希望する dropEffect が  "move" であれば、ドラッグされているデータはソースから削除されるべきです。

シンタックス

dataTransfer.dropEffect;

ドラッグ操作の効果を表す {{domxref("DOMString")}}。可能な値は以下の通りです。

copy
新しい場所にソースアイテムのコピーが作成されます。
move
アイテムを新しい場所に移動します。
link
新しい場所のソースにリンクが確立されます。
none
アイテムはドロップしない場合があります。

dropEffect に他の値を代入しても効果はなく、古い値が保持されます。

Example

この例では、dropEffect と{{domxref("DataTransfer.effectAllowed", "effectAllowed")}} プロパティを使用しています。

HTML コンテンツ

<div>
  <p id="source" ondragstart="dragstart_handler(event);" draggable="true">
    この要素を選択し、ドロップゾーンにドラッグしてから選択を解除して要素を移動します。
  </p>
</div>
<div id="target" ondrop="drop_handler(event);" ondragover="dragover_handler(event);">ドロップゾーン</div>

CSS コンテンツ

div {
  margin: 0em;
  padding: 2em;
}

#source {
  color: blue;
  border: 1px solid black;
}

#target {
  border: 1px solid black;
}

JavaScript コンテンツ

function dragstart_handler(ev) {
  console.log("dragStart: dropEffect = " + ev.dataTransfer.dropEffect + " ; effectAllowed = " + ev.dataTransfer.effectAllowed);

  // この要素の id をドラッグ ペイロードに追加し、ドロップ ハンドラが
  // どの要素をツリーに追加するかを知ることができるようにします。
  ev.dataTransfer.setData("text", ev.target.id);
  ev.dataTransfer.effectAllowed = "move";
}

function drop_handler(ev) {
  console.log("drop: dropEffect = " + ev.dataTransfer.dropEffect + " ; effectAllowed = " + ev.dataTransfer.effectAllowed);
  ev.preventDefault();

  // ターゲットの ID を取得し、移動した要素をターゲットの DOM に追加します。
  var data = ev.dataTransfer.getData("text");
  ev.target.appendChild(document.getElementById(data));
}

function dragover_handler(ev) {
  console.log("dragOver: dropEffect = " + ev.dataTransfer.dropEffect + " ; effectAllowed = " + ev.dataTransfer.effectAllowed);
  ev.preventDefault();
  // dropEffect を移動するように設定します。
  ev.dataTransfer.dropEffect = "move"
}

{{EmbedLiveSample('Example', 300, 250)}}

仕様

仕様書 ステータス コメント
{{SpecName('HTML WHATWG', 'interaction.html#dom-datatransfer-dropeffect','dropEffect')}} {{Spec2('HTML WHATWG')}}
{{SpecName('HTML5.1', 'editing.html#dom-datatransfer-dropeffect','dropEffect')}} {{Spec2('HTML5.1')}} 初期定義

ブラウザの互換性

{{Compat("api.DataTransfer.dropEffect")}}

あわせて参照

{{page("/ja/docs/Web/API/DataTransfer", "あわせて参照")}}