--- title: Storage API slug: Web/API/Storage_API tags: - API - Overview - Quotas - Reference - Secure context - Storage - Storage API - Usage translation_of: Web/API/Storage_API ---
{{securecontext_header}}{{DefaultAPISidebar("Storage")}}
ストレージ標準(Storage Standard)は、個々のウェブサイトのコンテンツがアクセス可能なデータを格納するすべての API およびテクノロジーで使用する、共通の共有ストレージシステムを定義しています。Storage API は、どのくらいのスペースを使用できるかや、すでにどのくらいのスペースを使用しているかを調べたり、{{Glossary("user agent","ユーザーエージェント")}}が他のもののための場所を空けるためにサイトデータを処分する前に、警告する必要があるかどうかを制御したりといった機能を、サイトのコードに提供します。
{{AvailableInWorkers}}
サイトストレージ — ストレージ標準によって管理しているウェブサイト用に格納されたデータ — には、次のものが含まれます。
ストレージ標準によって記述され、Storage API を使用して相互作用するサイトストレージシステムは、各オリジン({{Glossary("origin")}})に対して 1 つのサイトストレージユニット(site storage unit、サイトの保管単位)で構成されています。基本的に、すべてのウェブサイトまたはウェブアプリには、データを格納するための独自のストレージユニットがあります。以下の図は、内部に 3 つのストレージユニットを持つサイトストレージプールを示しています。これはストレージユニットがどのように異なるデータタイプを格納でき、異なるクォータ(最大ストレージ制限)を持つことができるかを示しています。
{{Glossary("User agent","ユーザーエージェント")}}は様々なオリジンのクォータを決定するために様々なテクニックを使う可能性があります。最も可能性の高い方法の 1 つ — 実際に仕様が具体的に推奨するもの — は、個々のサイトの人気や使用レベルを考慮して、それらのクォータがどうあるべきかを判断することです。ブラウザーがこれらのクォータをカスタマイズするためのユーザーインターフェイスを提供することも考えられます。
各サイトストレージユニット内の実際のデータストレージは、そのボックスと呼ばれます。各サイトストレージユニットには、そのすべてのデータを配置するボックスが 1 つだけあり、そのボックスのデータ保持ポリシーを説明するボックスモードがあります。次の 2 つのモードがあります。
"best-effort"
(最大限の努力)"persistent"
(永続的)"persistent"
とマークされたボックスの消去を検討する前にすべての "best-effort"
ボックスを消去します。persistent ボックスの消去を検討する必要がある場合、ユーザーエージェントはユーザーに通知し、必要に応じて 1 つ以上の persistent ボックスを消去する方法を提供します。オリジンのボックスモードを変更するには、"persistent-storage"
(永続的ストレージ)機能を使うパーミッションが必要です。
サイトやアプリに "persistent-storage"
機能のパーミッションがある場合は、{{domxref("StorageManager.persist()")}} メソッドを使用して、そのボックスを永続的にすることを要求できます。また利用特性や他の測定基準により、ユーザーエージェントがサイトのストレージユニットを永続的にすることを決定することも可能です。"persistent-storage"
機能のパーミッション関連のフラグ、アルゴリズム、およびタイプはすべてパーミッションの標準デフォルトに設定されています。ただし、パーミッションの状態(permission state)はオリジン全体で同じでなければならず、パーミッションの状態が "granted"
(付与)されていない場合(何らかの理由で永続的ストレージ機能へのアクセスが拒否された場合)、そのオリジンのサイトストレージユニットのボックスモードは常に "best-effort"
になります。
注: パーミッションの取得と管理の詳細については、Permissions API の使用を参照してください。
サイトストレージユニットを消去するとき、オリジンのボックスは単一の実体として扱われます。ユーザーエージェントがそれを消去する必要があり、ユーザーが承認した場合、個々の API からデータのみを消去する手段を提供するのではなく、データストア全体を消去します。
ボックスが "persistent"
とマークされている場合、その内容は、データのオリジン自身やユーザーが特別に消すことなしには、ユーザーエージェントによって消去されません。これには、ユーザーが「キャッシュを消去」や「最近の履歴を消去」のオプションを選択した場合などのシナリオが含まれます。ユーザーは、persistent サイトストレージユニットを削除するための許可を特に求められます。
ユーザーエージェントは、選択した任意のメカニズムを使用して、特定のサイトが使用できるストレージの最大量を決定します。この最大値がオリジンのクォータ(quota)です。サイトが使用しているスペースの量は、その使用量(usage)と呼ばれます。これらの値は両方とも推定値です。正確でない理由は次のようにいくつかあります。
ユーザーエージェントは、オリジンのクォータのサイズを決定するために選択した任意の方法を使用することができ、そして仕様では人気があるか頻繁に使用されるサイトに追加スペースを提供することを奨励しています。
特定のオリジンのクォータと使用量の推定値を決定するには、{{domxref("StorageManager.estimate", "navigator.storage.estimate()")}} メソッドを使用します。このメソッドは、解決すると、これらの数値を含む {{domxref("StorageEstimate")}} を受け取るという Promise を返します。例えば次のようにです。
navigator.storage.estimate().then(estimate => { // estimate.quota は見積もりクォータです // estimate.usage は見積もり使用バイト数です });
仕様 | 状態 | コメント |
---|---|---|
{{SpecName('Storage')}} | {{Spec2('Storage')}} | 初期定義 |
StorageManager
{{Compat("api.StorageManager")}}
navigator.storage
から返されたオブジェクト)