--- title: '@document' slug: Web/CSS/@document tags: - '@-規則' - '@document' - CSS - Reference translation_of: Web/CSS/@document ---
@document
は CSS の @-規則で、文書の URL に基づいて、その中に含まれるスタイル規則を制約します。これは主にユーザー定義スタイルシート用に設計されていますが、独自定義スタイルシートにも使うことができます。
@document url("https://www.example.com/") { h1 { color: green; } }
@document
規則には 1 つ以上のマッチング関数を指定します。関数が URL に適用されると、規則がその URL に効果を及ぼします。利用可能な関数は次の通りです。
url()
: 正確な URL に一致します。url-prefix()
: 文書の URL が指定された値で始まる場合に一致します。domain()
: 文書の URL が指定されたドメイン (またはそのサブドメイン) にある場合に一致します。media-document()
: 動画、画像、プラグイン、またはそのすべての引数regexp()
: 文書の URL が、指定された正規表現に一致する場合に一致します。正規表現は URL 全体に一致する必要があります。url()
, url-prefix()
, domain()
, media-document()
関数に与える値は、単一引用符または二重引用符で囲うこともできます。 regexp()
関数に与える値は、引用符で囲む必要があります。
regexp()
関数に与えるエスケープされた値は、 CSS によってさらにエスケープする必要があります。例えば、一つの .
(ピリオド) は正規表現ではどんな文字にも一致します。リテラルのピリオドに一致させるには、まず正規表現の規則を使ってエスケープし (\.
にします)、次に CSS の規則を使ってエスケープしなければなりません (\\.
にします)。
メモ: このプロパティの -moz 接頭辞がついたバージョン @-moz-document
があります。これは Firefox 59 の Nightly および Beta で、潜在的な CSS インジェクション攻撃を緩和するための実験として、ユーザー定義スタイルシートとユーザーエージェントスタイルシートでしか使用できないように制限されました ({{bug(1035091)}} を参照)。
{{csssyntax}}
@document url("http://www.w3.org/"), url-prefix("http://www.w3.org/Style/"), domain("mozilla.org"), media-document("video"), regexp("https:.*") { /* ここの CSS 規則は次の場所に適用されます。 - "http://www.w3.org/" のページ - URL が "http://www.w3.org/Style/" で始まるすべてのページ - URL のホストが "mozilla.org" である、 または ".mozilla.org" で終わるすべてのページ - スタンドアロンビデオ - URL が "https:" で始まるページ */ /* 上で挙げたページを見辛くする */ body { color: purple; background: yellow; } }
@document
は今のところ Firefox しか対応していません。もし、Firefox 以外のブラウザーでこのような機能を使用して複製したい場合は、 @An-Error94 によるこのポリフィルを使用してみてください。これは、ユーザースクリプト、 data-* 属性、属性セレクターを組み合わせて使用しています。
当初は {{SpecName('CSS3 Conditional')}} にありましたが、 @document
は Level 4 に 延期されました。
このページの互換性一覧表は構造化データから生成されています。データに協力していただけるのであれば、 https://github.com/mdn/browser-compat-data をチェックアウトしてプルリクエストを送信してください。
{{Compat("css.at-rules.document")}}