--- title: ':dir()' slug: 'Web/CSS/:dir' tags: - BiDi - CSS - 実験的 - 擬似クラス - リファレンス - セレクター browser-compat: css.selectors.dir translation_of: 'Web/CSS/:dir' --- {{CSSRef}} **`:dir()`** は [CSS](/ja/docs/Web/CSS) の[擬似クラス](/ja/docs/Web/CSS/Pseudo-classes)で、中に含まれる文字列の方向に基づいて要素を選択します。 ```css /* 右から左への文字列がある要素すべてを選択 */ :dir(rtl) { background-color: red; } ``` `:dir()` 擬似クラスは書字方向の意味的な値、つまり、文書自体に設定されているもののみを使用します。スタイルによる書字方向、つまり、 {{cssxref("direction")}} のような CSS プロパティで設定された書字方向には対応しません。 > **Note:** `:dir()` 擬似クラスは `[dir=…]` [属性セレクター](/ja/docs/Web/CSS/Attribute_selectors)と等価ではないことに注意してください。後者は HTML の {{htmlattrxref("dir")}} 属性を選択しますが、これがない要素は、書字方向が親から継承されていても無視します。(同様に、 `[dir=rtl]` と `[dir=ltr]` は `auto` の値に一致しません。)それに対して、 `:dir()` は継承された場合も含め、{{glossary("user agent", "ユーザーエージェント")}}が計算した値で選択します。 > **Note:** HTML では、書字方向は {{htmlattrxref("dir")}} 属性で指定されます。他の文書型では異なる方法があるかもしれません。 ## 構文 `:dir()` 擬似クラスは1つの引数を取り、対象としたい書字方向を指定します。 ### 引数 - `ltr` - : 書字方向が左書きの要素を対象とします。 - `rtl` - : 書字方向が右書きの要素を対象とします。 ### 形式文法 {{csssyntax}} ## 例 ### HTML ```html