--- title: hyphens slug: Web/CSS/hyphens tags: - CSS - CSS Property - CSS テキスト - CSS プロパティ - CSS 文字列 - Reference translation_of: Web/CSS/hyphens ---
{{CSSRef}}

hyphensCSS のプロパティで、文字列を複数行にわたって折り返す際に、単語のハイフネーションを行う方法を指定します。ハイフネーションをまったく行わなかったり、手動で指定された位置で文字列のハイフネーションを行ったり、ブラウザーに適切な位置にハイフンを挿入させたりすることができます。

{{EmbedInteractiveExample("pages/css/hyphens.html")}}

ハイフネーションの規則は言語に依存します。 HTML では言語は lang 属性で特定され、ブラウザーはこの属性が存在し、適切なハイフネーション辞書が利用できる場合にのみハイフネーションを行います。 XML では、 xml:lang 属性を使用する必要があります。

注: どのようにハイフネーションを行うかの規則は仕様書で明確に定義されていないため、厳密なハイフネーションの方式はブラウザーにより異なります。

構文

/* キーワード値 */
hyphens: none;
hyphens: manual;
hyphens: auto;

/* グローバル値 */
hyphens: inherit;
hyphens: initial;
hyphens: unset;

hyphens プロパティは、以下に挙げたキーワード値のうちの一つで指定します。

none
単語内で分割が提案されている文字の位置であっても、改行で単語を分割しません。行はホワイトスペースの位置のみで折り返します。
manual
単語内で分割が提案されている文字の位置でのみ、行の折り返しで単語を分割します。詳しくは{{anch("Suggesting line break opportunities", "改行候補位置の提案")}}を参照してください。
auto
ブラウザーは自身が選択した規則に従って、ハイフネーションを行うのに適切な位置で自動的に単語を分割します。しかし、改行候補位置({{anch("Suggesting line break opportunities", "改行候補位置の提案")}}を参照)があれば、自動的な改行位置の選択を上書きします。

メモ: auto を設定したときの動作は、正しくタグ付けされた言語に依存して、適切なハイフネーション規則が選択されます。選択した言語で自動的なハイフネーションが適用されるようにすることを保証するために、 HTML の lang 属性を必ず指定してください。

形式文法

{{csssyntax}}

改行候補位置の提案

文字列中で改行が可能な位置を手動で指定するために使用できる Unicode 文字は2つあります。

U+2010 (HYPHEN)
「ハード」ハイフン文字は、目に見える改行候補位置を示します。実際はその位置で改行されない場合でも、ハイフンが表示されます。
U+00AD (SHY)
不可視の「ソフト」ハイフン ("soft" hyphen) です。この文字は表示されませんが、ブラウザーが必要に応じて単語を分割できる位置を示します。 HTML では、 ­ を使用してソフトハイフンを挿入することができます。

HTML の {{htmlelement("wbr")}} 要素によって改行が行われた場合、ハイフンは挿入されません。

以下の例では3つのクラスを使用し、それぞれの hyphens プロパティの設定を示します。

HTML

<dl>
  <dt><code>none</code>: no hyphen; overflow if needed</dt>
  <dd lang="en" class="none">An extreme&shy;ly long English word</dd>
  <dt><code>manual</code>: hyphen only at &amp;hyphen; or &amp;shy; (if needed)</dt>
  <dd lang="en" class="manual">An extreme&shy;ly long English word</dd>
  <dt><code>auto</code>: hyphens where the algorithm decides (if needed)</dt>
  <dd lang="en" class="auto">An extreme&shy;ly long English word</dd>
</dl>

CSS

dd {
  width: 55px;
  border: 1px solid black;
 }
dd.none {
  -webkit-hyphens: none;
  -ms-hyphens: none;
  hyphens: none;
}
dd.manual {
  -webkit-hyphens: manual;
  -ms-hyphens: manual;
  hyphens: manual;
}
dd.auto {
  -webkit-hyphens: auto;
  -ms-hyphens: auto;
  hyphens: auto;
}

結果

{{EmbedLiveSample("Example", "100%", 490)}}

仕様書

仕様書 策定状況 コメント
{{SpecName("CSS3 Text", "#hyphens-property", "hyphens")}} {{Spec2("CSS3 Text")}} 初回定義。

{{cssinfo}}

ブラウザーの互換性

{{Compat("css.properties.hyphens")}}

関連情報