HTML の <del> 要素は、文書から削除された文字列の範囲を表します。これは例えば、「変更の追跡」や、ソースコードの差分情報を描画するときに使用することができます。 {{HTMLElement("ins")}} 要素は逆の目的に、文書に追加された文字列を示すために用いることができます。
一般的にこの要素は (必ずではありませんが) 打ち消し線のスタイルを伴って描画されます。
| コンテンツカテゴリー | 記述コンテンツ、フローコンテンツ |
|---|---|
| 許可されている内容 | 透過的コンテンツ |
| タグの省略 | {{no_tag_omission}} |
| 許可されている親要素 | 記述コンテンツを受け入れるすべての要素 |
| 暗黙の ARIA ロール | 対応するロールなし |
| 許可されている ARIA ロール | すべて |
| DOM インターフェイス | {{domxref("HTMLModElement")}} |
この要素はグローバル属性を持ちます。
<p><del>This text has been deleted</del>, here is the rest of the paragraph.</p> <del><p>This paragraph has been deleted.</p></del>
{{EmbedLiveSample("Examples")}}
del 要素が存在することは、多くの読み上げ技術の既定の設定ではアナウンスされません。 CSS の {{cssxref("::before")}} 及び {{cssxref("::after")}} 疑似要素と共に {{cssxref("content")}} プロパティを使うことでアナウンスさせることができます。
del::before,
del::after {
clip-path: inset(100%);
clip: rect(1px, 1px, 1px, 1px);
height: 1px;
overflow: hidden;
position: absolute;
white-space: nowrap;
width: 1px;
}
del::before {
content: " [削除開始] ";
}
del::after {
content: " [削除終了] ";
}
読み上げソフトを使用する人によっては、特に冗長になるコンテンツのアナウンスを意図的に無効にしていることがあります。このため、この手法を悪用しないようにすることは重要であり、コンテンツが削除されていることを知らないと理解に影響するような場面でのみ使用するようにしてください。
| 仕様書 | 状態 | 備考 |
|---|---|---|
| {{SpecName('HTML WHATWG', 'edits.html#the-del-element', '<del>')}} | {{Spec2('HTML WHATWG')}} | |
| {{SpecName('HTML5 W3C', 'edits.html#the-del-element', '<del>')}} | {{Spec2('HTML5 W3C')}} | |
| {{SpecName('HTML4.01', 'struct/text.html#h-9.4', '<del>')}} | {{Spec2('HTML4.01')}} |
{{Compat("html.elements.del")}}
テキストの削除とは異なる抹消を表すための {{HTMLElement("s")}} 要素