--- title: グローバル属性 slug: Web/HTML/Global_attributes tags: - Attribute - HTML - Reference - Web translation_of: Web/HTML/Global_attributes ---
{{HTMLSidebar("Global_attributes")}}

グローバル属性は、すべての HTML 要素で共通の属性です。すべての要素で使用できますが、要素によっては効果がないこともあります。

グローバル属性は、標準仕様で未定義の要素を含む すべての HTML 要素で指定することができます。つまり、その要素を使用することで文書が HTML5 に準拠しなくなるような標準外の要素であっても、これらの属性は受け入れなければなりません。例えば <foo> は妥当な HTML 要素ではありませんが、 HTML5 準拠のブラウザーは <foo hidden>...</foo> とマークアップされたコンテンツを非表示にします。

基本的な HTML グローバル属性に加えて、以下のグローバル属性も存在します。

グローバル属性の一覧

{{HTMLAttrDef("accesskey")}}
現在の要素に対するキーボードショートカットを生成するヒントを与えます。この属性の値は、空白区切りの文字のリストです。ブラウザーは、この文字リストの中から、コンピューターのキーボードレイアウトに存在する最初の文字を使用します。
{{HTMLAttrDef("autocapitalize")}}
ユーザーが入力/編集したとき、入力文字列の大文字化を自動的に行うか、どこを大文字化するかを制御します。以下の値を指定することができます。
{{HTMLAttrDef("class")}}
要素のクラスの空白区切りリストです。 CSS の クラスセレクター や JavaScript の {{DOMxRef("Document.getElementsByClassName()")}} メソッドのような関数を使えば、特定の要素を選択したりアクセスしたりすることができます。
{{HTMLAttrDef("contenteditable")}}
ユーザーによる要素の編集が可能かどうかを示す列挙型属性です。編集可能な場合、ブラウザーはその要素を編集可能なものに変更します。この属性の値は、以下のどちらかでなければなりません。
{{HTMLAttrDef("contextmenu")}} {{Obsolete_Inline}}
その要素のコンテキストメニューとして使用する {{HTMLElement("menu")}} の id を指定します。
{{HTMLAttrDef("data-*")}}
これらの属性はカスタムデータ属性と呼ばれており、 HTML とその {{glossary("DOM")}} 表現との間で、固有の情報を交換できるようにします。すべてのカスタムデータは、その属性を設定した要素の {{DOMxRef("HTMLElement")}} インターフェイスを通して使用することができます。 {{DOMxRef("HTMLElement.dataset")}} プロパティでカスタムデータにアクセスできます。
{{HTMLAttrDef("dir")}}
要素のテキストの書字方向を示す、列挙型属性です。以下の値を使用することができます。
{{HTMLAttrDef("draggable")}}
Drag and Drop API を使用して要素をドラッグすることができるかを示す列挙型属性です。以下の値を使用することができます。
{{HTMLAttrDef("dropzone")}} {{deprecated_inline}}
Drag and Drop API を使用して要素上にどのようなコンテンツをドロップできるかを示す列挙型属性です。以下の値を使用することができます。
{{HTMLAttrDef("exportparts")}} {{Experimental_Inline}}
シャドウ部品を入れ子になったシャドウツリーから軽いツリーへ変換しながらエクスポートするために使用します。
{{HTMLAttrDef("hidden")}}
要素はまだ、あるいはもはや関連性がないことを示す、論理属性です。例えば、ログイン処理が完了するまで使えない要素を隠すために使用できます。ブラウザーはこの要素を表示しません。この属性は、表示することが正当なコンテンツを隠すために使用してはいけません。
{{HTMLAttrDef("id")}}
文書全体で一意でなければならない識別子 (ID) を定義します。(フラグメント識別子を使った) リンク、スクリプト、 (CSS での) スタイルづけなど要素を特定するために使用されます。
{{HTMLAttrDef("inputmode")}}
この要素やその内容を編集する時に使用する仮想キーボードの種類の構成に関するヒントをブラウザーに与えます。主に {{HTMLElement("input")}} 要素で使用されますが、 {{htmlattrxref("contenteditable")}} モードにあるすべての要素で使用することができます。
{{HTMLAttrDef("is")}}
標準の HTML 要素が、登録したカスタム内蔵要素のようにふるまうように指定できます(詳しくはカスタム要素の使用を参照)。

注: item* 属性は、 WHATWG HTML Microdata 機能の一部です。

{{HTMLAttrDef("itemid")}}
項目の一意でグローバルな識別子です。
{{HTMLAttrDef("itemprop")}}
項目にプロパティを追加するために使用します。すべての HTML 要素で itemprop 属性を指定することができ、この itemprop は名前と値の組で構成されます。
{{HTMLAttrDef("itemref")}}
itemscope 属性を持つ要素の子孫以外のプロパティは、 itemref を使用して項目に関連付けることができます。文書中の他の場所で追加のプロパティがある要素の id (itemid ではない) の一覧を提供します。
{{HTMLAttrDef("itemscope")}}
itemscope は (通常) {{htmlattrxref("itemtype")}} とともに、ブロックに含まれている HTML が特定の項目に関するものであることを指定します。 itemscope は項目を作成し、それに関連付けられる itemtype のスコープを定義します。 itemtype は、項目やそのプロパティの文脈を説明するボキャブラリー (schema.org など) の有効な URL です。
{{HTMLAttrDef("itemtype")}}
データ構造内の itemprop (項目のプロパティ)を定義するために使う、ボキャブラリーの URL を指定します。 {{htmlattrxref("itemscope")}} は、 itemtype で設定したボキャブラリーがデータ構造内でアクティブになるスコープを設定するために使用します。
{{HTMLAttrDef("lang")}}
要素の言語を定義します。編集不可能な要素を記述している言語、または編集可能な要素に記述されるべき言語を定義します。この属性の値は、 Tags for Identifying Languages (BCP47) で定義された形式の「言語タグ」(ハイフン区切りの「言語サブタグ」列)です。xml:lang はこの要素より優先します。
{{HTMLAttrDef("part")}}
要素のパート名の空白区切りによるリストです。パート名を利用すると、 CSS がシャドウツリー内にある特定の要素を {{CSSxRef("::part")}} 擬似要素を使用することで選択し、スタイル付けすることができます。
{{HTMLAttrDef("slot")}}
shadow DOM のシャドウツリー内のスロットを、要素に割り当てます。slot 属性を持つ要素は、slot 属性の値と一致する {{htmlattrxref("name", "slot")}} 属性の値を持つ {{HTMLElement("slot")}} 要素が生成したスロットに割り当てられます。
{{HTMLAttrDef("spellcheck")}}
要素でスペルチェックを行うかどうかを定義する、列挙型属性です。以下の値が使えます:
{{HTMLAttrDef("style")}}
要素に適用する CSS スタイル宣言を設定します。なお、スタイルは別のファイルで定義することが推奨されます。この属性と {{HTMLElement("style")}} 要素の主な用途は、例えばテストのために、すばやくスタイルを適用することです。
{{HTMLAttrDef("tabindex")}}
要素が入力フォーカスを受け付ける (focusable) 場合に、順番的なキーボードナビゲーションに参加するかどうか、参加するならばどの位置に入るかを示す、整数値属性です。いくつかの値を取ることができます。
{{HTMLAttrDef("title")}}
要素に関するアドバイザリー情報を表すテキストを設定します。この情報は通常、ツールチップとしてユーザーに表示されますが、必ず表示されるとは限りません。
{{htmlattrdef("translate")}} {{Experimental_Inline}}
要素の属性値や子孫 {{DOMxRef("Text")}} ノードの値が、ページをローカライズするときに翻訳対象となるか、あるいは変更せずにおくかを指定する、列挙型属性です。以下の値を使用することができます。

仕様書

仕様書 状態 備考
{{SpecName("HTML WHATWG", "dom.html#global-attributes", "Global attributes")}} {{Spec2("HTML WHATWG")}}
{{SpecName("CSS Shadow Parts", "#exposing")}} {{Spec2("CSS Shadow Parts")}} part および exportparts の各グローバル属性を追加。・
{{SpecName("HTML5.2", "dom.html#global-attributes", "Global attributes")}} {{Spec2("HTML5.2")}} {{SpecName("HTML WHATWG")}} のスナップショット。 {{SpecName("HTML5.1")}} に itemid, itemprop, itemref, itemscope, itemtype を追加。
{{SpecName("HTML5.1", "dom.html#global-attributes", "Global attributes")}} {{Spec2("HTML5.1")}} {{SpecName("HTML WHATWG")}} のスナップショット。 {{SpecName("HTML5 W3C")}} に spellcheck, draggable, dropzone, spellcheck を追加。
{{SpecName("HTML5 W3C", "dom.html#global-attributes", "Global attributes")}} {{Spec2("HTML5 W3C")}} {{SpecName("HTML WHATWG")}} のスナップショット。 {{SpecName("HTML4.01")}} に、グローバル属性の概念を導入し、 dir, lang, style, id, class, tabindex, accesskey, title が真にグローバルな属性になった。
当初は XHTML の一部であった xml:lang が、HTML に組み込まれた。
hidden, data-*, contenteditable, translate を追加。
{{SpecName("HTML4.01")}} {{Spec2("HTML4.01")}} グローバル属性の定義なし。後の仕様書でグローバル属性になるいくつかの属性を、要素のサブセットで定義。
class および style は、次の要素を除くすべての要素で対応しています。 {{HTMLElement("base")}}, {{HTMLElement("basefont")}}, {{HTMLElement("head")}}, {{HTMLElement("html")}}, {{HTMLElement("meta")}}, {{HTMLElement("param")}}, {{HTMLElement("script")}}, {{HTMLElement("style")}}, {{HTMLElement("title")}}
dir は、次の要素を除くすべての要素で対応しています。 {{HTMLElement("applet")}}, {{HTMLElement("base")}}, {{HTMLElement("basefont")}}, {{HTMLElement("bdo")}}, {{HTMLElement("br")}}, {{HTMLElement("frame")}}, {{HTMLElement("frameset")}}, {{HTMLElement("iframe")}}, {{HTMLElement("param")}}, {{HTMLElement("script")}}
id は、次の要素を除くすべての要素で対応しています。 {{HTMLElement("base")}}, {{HTMLElement("head")}}, {{HTMLElement("html")}}, {{HTMLElement("meta")}}, {{HTMLElement("script")}}, {{HTMLElement("style")}}, {{HTMLElement("title")}}
lang は、次の要素を除くすべての要素で対応しています。 {{HTMLElement("applet")}}, {{HTMLElement("base")}}, {{HTMLElement("basefont")}}, {{HTMLElement("br")}}, {{HTMLElement("frame")}}, {{HTMLElement("frameset")}}, {{HTMLElement("iframe")}}, {{HTMLElement("param")}}, and {{HTMLElement("script")}}
tabindex は、次の要素のみで対応しています。 {{HTMLElement("a")}}, {{HTMLElement("area")}}, {{HTMLElement("button")}}, {{HTMLElement("object")}}, {{HTMLElement("select")}}, and {{HTMLElement("textarea")}}
accesskey は、次の要素のみで対応しています。 {{HTMLElement("a")}}, {{HTMLElement("area")}}, {{HTMLElement("button")}}, {{HTMLElement("input")}}, {{HTMLElement("label")}}, {{HTMLElement("legend")}} and {{HTMLElement("textarea")}}
title は、次の要素を除くすべての要素で対応しています。 {{HTMLElement("base")}}, {{HTMLElement("basefont")}}, {{HTMLElement("head")}}, {{HTMLElement("html")}}, {{HTMLElement("meta")}}, {{HTMLElement("param")}}, {{HTMLElement("script")}}, and {{HTMLElement("title")}}

ブラウザーの互換性

{{Compat("html.global_attributes")}}

関連情報