--- title: Array.prototype.push() slug: Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/Array/push tags: - Array - JavaScript - Method - Prototype - Reference translation_of: Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/Array/push ---
{{JSRef}}

push() メソッドは、配列の末尾に 1 つ以上の要素を追加することができます。また戻り値として新しい配列の要素数を返します。

{{EmbedInteractiveExample("pages/js/array-push.html")}}

構文

arr.push([element1[, ...[, elementN]]])

引数

elementN
配列の末尾に追加する要素。

返値

メソッドが呼び出されたオブジェクトの新しい {{jsxref("Array.length", "length")}} プロパティ。

解説

push メソッドは配列の末尾に要素を追加します。

push は意図的に汎用性を持たせています。つまり、このメソッドは配列に類似したオブジェクトに対して{{jsxref("Function.call", "呼び出し", "", 1)}}たり、{{jsxref("Function.apply", "適用し", "", 1)}}たりすることもできます。なお、push は配列の末尾から要素を挿入する必要性があるため、 length プロパティに依存しています。length が数値に変換できない場合、0 が用いられます。また、 length が存在しない場合は length も作成されることになります。

ネイティブのみで、配列のようなオブジェクトは {{jsxref("Global_Objects/String", "strings", "", 1)}} ですが、文字列は変化しないので、このメソッドの効果を受けるには相応しくありません。

配列に要素を追加する

以下のコードは 2 つの要素を持つ配列 sports を生成し、それに 2 つの要素を追加します。コードの実行後、変数 total には 4 が入ります。

let sports = ['soccer', 'baseball']
let total = sports.push('football', 'swimming')

console.log(sports)  // ['soccer', 'baseball', 'football', 'swimming']
console.log(total)   // 4

2つの配列をマージする

この例では {{jsxref("Function.apply", "apply()")}} を利用することで 2 つ目の配列の全ての要素を 1 つ目の要素にマージさせています。

2 番目の配列 (例では moreVegs) が非常に大きい場合はこのメソッドを使用しないでください。なぜなら、1 つの関数が取ることのできるパラメータの最大数は実際には制限されているからです。詳細は {{jsxref("Function.apply", "apply()")}} を参照してください。

let vegetables = ['parsnip', 'potato']
let moreVegs = ['celery', 'beetroot']

// 1 つ目の配列に 2 つ目の配列をマージさせます
// vegetables.push('celery', 'beetroot'); と同じ結果になります
Array.prototype.push.apply(vegetables, moreVegs)

console.log(vegetables)  // ['parsnip', 'potato', 'celery', 'beetroot']

オブジェクトを配列のように使用する

上述したように、push は内部的には汎用的なので、その利点を活かすことができます。この例が示しているように、オブジェクト上で Array.prototype.push は正しく動作します。

オブジェクトのコレクションを保存するために、配列を生成していないことに注意してください。代わりに、コレクションをオブジェクト自体に保存して、配列を扱っているかのように見せかけるために Array.prototype.push 上で call を使用しています。そして、JavaScript は実行コンテキストの確立を許可しているおかげで、これは動作します。

let obj = {
    length: 0,

    addElem: function addElem(elem) {
        // obj.length は、要素が追加されるたびに自動的に増分する。
        [].push.call(this, elem)
    }
}

// 例示のために空のオブジェクトを追加する。
obj.addElem({})
obj.addElem({})
console.log(obj.length)
// → 2

obj は配列ではありませんが、本当の配列を扱っているかのように push メソッドは objlength プロパティを増加させできていることに注意してください。

仕様書

仕様書
{{SpecName('ESDraft', '#sec-array.prototype.push', 'Array.prototype.push')}}

ブラウザーの互換性

{{Compat("javascript.builtins.Array.push")}}

関連情報