--- title: ブロック slug: Web/JavaScript/Reference/Statements/block tags: - JavaScript - Language feature - Reference - Statement - 文 - 言語機能 translation_of: Web/JavaScript/Reference/Statements/block ---
ブロック文 (他の言語では 複合文 とも呼ばれる) は 0 個以上の文をグループ化するのに使われます。ブロックは中括弧 (「波括弧」) の組で区切られ、場合によっては{{jsxref("Statements/label", "ラベル", "", 1)}}が付くことがあります。
{ StatementList }
LabelIdentifier: { StatementList }
StatementList
LabelIdentifier
ブロック文は、他の言語ではよく複合文と呼ばれます。これは複数の文を JavaScript からみて1つの文にまとめるために使用します。ブロック内に複数の文をまとめることは、JavaScript ではよく行われることです。反対の動作は空文を使用することで実現でき、これは1つの文が必要な場所に文を置かずにおくことができます。
ブロックは、{{jsxref("Statements/if...else", "if...else")}} や {{jsxref("Statements/for", "for")}} 文との組み合わせでよく使用されます。
非厳格モードでは、var
の宣言や、関数宣言で作成された変数は、ブロックスコープを持ちません。ブロック内で導入された変数は、それを含んでいる関数またはスクリプトがスコープとなり、変数を設定した効果は、そのブロック自体を超えて持続します。言い換えれば、ブロック文はスコープをもたらしません。例えば、
var x = 1; { var x = 2; } console.log(x); // 2 が出力されます
これが 2 を出力するのは、ブロックの中の var x
文がブロックより前と同じスコープを持つからです。
非厳格モードでは、ブロック内の関数定義は奇妙な動きをします。使用しないでください。
対照的に、{{jsxref("Statements/let", "let")}} と {{jsxref("Statements/const", "const")}} で宣言された識別子は、ブロックスコープを持ちます。
let x = 1; { let x = 2; } console.log(x); // 1 が出力されます
この x = 2
は、それが定義されたブロックのスコープに制限されています。
同じことが const
にも言えます。
const c = 1; { const c = 2; } console.log(c); // 1 が出力され、SyntaxError は発生しない...
ブロックスコープを持つ const c = 2
は、ブロック内で固有に宣言することができるため、SyntaxError: Identifier 'c' has already been declared
を発生させないことに注意してください。
厳格モードは ES2015 に導入され、ブロック内の関数がそのブロックのスコープを持ちます。ES2015 より前では、ブロックレベルの関数は厳格モードで禁止されていました。
仕様書 |
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{{SpecName('ESDraft', '#sec-block', 'Block statement')}} |
{{Compat("javascript.statements.block")}}