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-rw-r--r--files/ja/web/api/history/pushstate/index.md127
1 files changed, 56 insertions, 71 deletions
diff --git a/files/ja/web/api/history/pushstate/index.md b/files/ja/web/api/history/pushstate/index.md
index c3ee86847e..6907363181 100644
--- a/files/ja/web/api/history/pushstate/index.md
+++ b/files/ja/web/api/history/pushstate/index.md
@@ -5,97 +5,82 @@ tags:
- API
- HTML DOM
- History
- - History API
+ - 履歴 API
- Location
- - Method
- - Reference
- - Session
+ - メソッド
+ - リファレンス
+ - セッション
- URL
- - Web
+ - ウェブ
- pushState
+browser-compat: api.History.pushState
translation_of: Web/API/History/pushState
---
-<div>{{APIRef("History API")}}</div>
+{{APIRef("History API")}}
-<p><a href="/ja/docs/Web/HTML">HTML</a> 文書では、<strong><code>history.pushState()</code></strong> メソッドはブラウザーのセッション履歴スタックに状態を追加します。</p>
+[HTML](/ja/docs/Web/HTML) 文書では、 **`history.pushState()`** メソッドはブラウザーのセッション履歴スタックに項目を追加します。
-<h2 id="Syntax" name="Syntax">構文</h2>
+## 構文
-<pre class="syntaxbox notranslate">history.pushState(<var>state</var>, <var>title</var>[, <var>url</var>])</pre>
+```js
+history.pushState(state, unused)
+history.pushState(state, unused, url)
+```
-<h3 id="Parameters" name="Parameters">パラメーター</h3>
+### 引数
-<dl>
- <dt><code>state</code></dt>
- <dd><code>state</code> (状態)オブジェクトは、<code>pushState()</code> によって作られる新規履歴エントリに関連した JavaScript オブジェクトです。ユーザーが新規の <code>state</code> にナビゲートしたときはいつも、{{event("popstate")}} イベントが発火し、イベントの <code>state</code> プロパティは、履歴エントリの <code>state</code> オブジェクトのコピーを含みます。</dd>
- <dd><code>state</code> オブジェクトはシリアライズ可能なあらゆものとなりえます。Firefox では状態オブジェクトをユーザーのディスクに保存してブラウザーを再起動した後にも復帰できるため、<code>state</code> オブジェクトのシリアライズ表現を最大 640k 文字という上限を課しています。これを超える大きさの状態オブジェクトを <code>pushState()</code> に渡した場合、このメソッドは例外を投げます。これ以上のスペースが必要な場合、{{domxref("Window.sessionStorage", "sessionStorage")}} や {{domxref("Window.localStorage", "localStorage")}}の使用が推奨されます。</dd>
- <dt><code>title</code></dt>
- <dd><a href="https://github.com/whatwg/html/issues/2174">たいていのブラウザーはこのパラメーターを無視しますが、</a>将来使うかもしれません。ここに空文字を渡すと、将来メソッドが変更されても安全でしょう。あるいは、これから移動する状態の短いタイトルを渡すこともできます。タイトルが変わりうる場合は、{{domxref("Document.title", "document.title")}} を使用できます。</dd>
- <dt><code>url</code> {{optional_inline}}</dt>
- <dd>履歴エントリーの URL は、このパラメーターで与えられます。ブラウザーは <code>pushState()</code> を呼び出した後もこの URL を読み込もうとせずに、例えばユーザーがブラウザーを再起動した後など、後で URL を読み込む場合もあるのにご注意ください。新 URL は絶対パスとは限りません。つまり相対パスの場合、現在の URL から相対的に解決されます。新URL は現在の URL と同一 {{glossary("origin", "オリジン")}} でなければならず、そうでない場合、<code>pushState()</code> は例外をスローします。このパラメーターが指定されない場合、ドキュメントの現在の URL がセットされます。</dd>
-</dl>
+- `state`
-<h2 id="Description" name="Description">説明</h2>
+ - : この `state` (状態)オブジェクトは、`pushState()` によって作られる新しい履歴項目に関連した JavaScript オブジェクトです。ユーザーが新規の `state` に移動したときはいつも、 {{domxref("Window/popstate_event", "popstate")}} イベントが発行され、イベントの `state` プロパティは、履歴項目の `state` オブジェクトのコピーを含みます。
-<p>ある意味で、<code>pushState()</code> の呼び出しは <code>window.location = "#foo"</code>と似ていて、両方とも現在の文書に関連した別の履歴エントリを作成、アクティベートします。しかし <code>pushState()</code> にはいくつかの利点があります:</p>
+ `state` オブジェクトは、シリアライズ可能なあらゆものとなりえます。 Firefox では状態オブジェクトをユーザーのディスクに保存してブラウザーを再起動した後にも復帰できるため、 `state` オブジェクトのシリアライズ表現に 2 MiB の上限を課しています。これを超える大きさの状態オブジェクトを `pushState()` に渡した場合、このメソッドで例外が発生します。これ以上のスペースが必要な場合、{{domxref("Window.sessionStorage", "sessionStorage")}} や {{domxref("Window.localStorage", "localStorage")}} を使用することをお勧めします。
-<ul>
- <li>新しい URL は現在の URL と同一オリジンのいかなる URL にできます。これに対して、{{domxref("window.location")}} をセットするのは、ハッシュを変更した時のみ同一ドキュメントのままになります。</li>
- <li>URL を変えたくないときは変更しなくても良いです。これに対して、g <code>window.location = "#foo";</code> をセットするのは現在のハッシュが <code>#foo</code> でない場合のみ新規の履歴エントリを作成します。</li>
- <li>履歴エントリに任意のデータを関連づけることができます。ハッシュベースのアプローチでは、関連するデータすべてを短い文字列にエンコードする必要があります。</li>
-</ul>
+- `unused`
+ - : この引数は歴史的な理由のために存在しており、省略することはできません。空文字を渡すことが、将来このメソッドに変更が加えられたときに安全です。
-<p><code>pushState()</code> は {{event("hashchange")}} イベントを発火せず、それは新URL がハッシュだけ旧URL と異なる場合でもそうなることに気をつけてください。</p>
+- `url` {{optional_inline}}
+ - : 新しい履歴項目の URL は、この引数で与えられます。ブラウザーは `pushState()` を呼び出した後もこの URL を読み込もうとせずに、例えばユーザーがブラウザーを再起動した後など、後で URL を読み込む場合もあるのにご注意ください。新しい URL は絶対パスとは限りません。つまり相対パスの場合、現在の URL から相対的に解決されます。新しい URL は現在の URL と同一{{glossary("origin", "オリジン")}}でなければならず、そうでない場合、`pushState()` で例外が発生します。この引数が指定されなかった場合、この文書の現在の URL が設定されます。
-<h2 id="Examples" name="Examples">例</h2>
+## 解説
-<p>これはブラウザー履歴エントリに <em>state</em>, <em>title</em>, <em>url</em> をセットしたものを作成します。</p>
+ある意味で、 `pushState()` の呼び出しは `window.location = "#foo"` と似ていて、両方とも現在の文書に関連した別の履歴項目を作成し、有効化します。しかし `pushState()` にはいくつかの利点があります。
-<h3 id="JavaScript" name="JavaScript">JavaScript</h3>
+- 新しい URL は現在の URL と同一オリジンにあるあらゆる URL にすることができます。それに対して、{{domxref("window.location")}} に設定した場合、ハッシュのみを変更したのであれば同じ文書にとどまります。
+- URL を変えたくないときは変更しなくても構いません。それに対して、  `window.location = "#foo";` を設定する場合は、現在のハッシュが `#foo` でない場合のみ新規の履歴項目を作成します。
+- 履歴項目に任意のデータを関連づけることができます。ハッシュベースのアプローチでは、関連するデータすべてを短い文字列にエンコードする必要があります。
-<pre class="brush: js notranslate">const state = { 'page_id': 1, 'user_id': 5 }
-const title = ''
+`pushState()` は {{domxref("Window/hashchange_event", "hashchange")}} イベントを発行しません。新 URL が旧 URL とハッシュだけ異なる場合でもそうなることに気をつけてください。
+
+## 例
+
+これはブラウザーの履歴項目に _state_ と _url_ を設定したものを作成します。
+
+### JavaScript
+
+```js
+const state = { 'page_id': 1, 'user_id': 5 }
const url = 'hello-world.html'
-history.pushState(state, title, url)</pre>
+history.pushState(state, '', url)
+```
-<h3 id="Change_a_query_parameter" name="Change_a_query_parameter">クエリパラメーターの変更</h3>
+### クエリー引数の変更
-<pre class="brush: js notranslate">const url = new URL(window.location);
+```js
+const url = new URL(window.location);
url.searchParams.set('foo', 'bar');
-window.history.pushState({}, '', url);</pre>
-
-<h2 id="Specifications" name="Specifications">仕様</h2>
-
-<table class="standard-table">
- <tbody>
- <tr>
- <th scope="col">仕様書</th>
- <th scope="col">策定状況</th>
- <th scope="col">コメント</th>
- </tr>
- <tr>
- <td>{{SpecName('HTML WHATWG', "history.html#dom-history-pushstate", "History.pushState()")}}</td>
- <td>{{Spec2('HTML WHATWG')}}</td>
- <td>No change from {{SpecName("HTML5 W3C")}}.</td>
- </tr>
- <tr>
- <td>{{SpecName('HTML5 W3C', "history.html#dom-history-pushstate", "History.pushState()")}}</td>
- <td>{{Spec2('HTML5 W3C')}}</td>
- <td>初期定義</td>
- </tr>
- </tbody>
-</table>
-
-<h2 id="Browser_compatibility" name="Browser_compatibility">ブラウザー実装状況</h2>
-
-
-
-<p>{{Compat("api.History.pushState")}}</p>
-
-<h2 id="See_also" name="See_also">関連情報</h2>
-
-<ul>
- <li><a href="/ja/docs/Web/API/History_API/Working_with_the_History_API">Working with the History API</a></li>
- <li><a href="/ja/docs/Web/API/Window/popstate_event">Window: popstate event</a></li>
-</ul>
+window.history.pushState({}, '', url);
+```
+
+## 仕様書
+
+{{Specifications}}
+
+## ブラウザーの互換性
+
+{{Compat}}
+
+## 関連情報
+
+- [履歴 API での作業](/ja/docs/Web/API/History_API/Working_with_the_History_API)
+- [Window: popstate イベント](/ja/docs/Web/API/Window/popstate_event)