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title: Firefox 6 for developers
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- Firefox 6
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<p>Firefox 6 は Gecko 6.0 ベースのブラウザで、2011 年 8 月 16 日にリリースされました。このページは Firefox 6 のリリースにあたり、開発者に関係する変更についてまとめたものです。</p>
<h2 id="Changes_for_web_developers" name="Changes_for_web_developers">Web 開発者向けの変更点一覧</h2>
<h3 id="HTML">HTML</h3>
<ul>
<li>プログレスバーを表す HTML5 の <a href="/ja/docs/Web/HTML/Element/progress" title="HTML の <progress> 要素は、タスクの進捗状況を表示します。プログレスバーとしてよく表示されます。"><code><progress></code></a> 要素がサポートされました。</li>
<li>メディア要素にテキストトラックを追加する HTML5 の <a href="/ja/docs/Web/HTML/Element/track" title="HTML の <track> 要素はメディア要素 (<audio> および <video>) の子として使用します。この要素は自動的に処理される字幕など、時間指定されたテキストトラック(または時系列データ)を指定できます。トラックは WebVTT (Web Video Text Tracks) 形式 (.vtt ファイル) 又は Timed Text Markup Language (TTML) で整形します。"><code><track></code></a> 要素について、そのパース処理部分が実装されました。要素そのものは実装されていませんが、DOM に現れるようにはなります。</li>
<li><a href="/ja/docs/Web/CSS/border-radius" title="CSS の border-radius プロパティは、要素の境界の外側の角を丸めます。1つの半径を設定すると円の角になり、2つの半径を設定すると楕円の角になります。"><code>border-radius</code></a> プロパティによって角が丸められたコンテナ内の <a href="/ja/docs/Web/HTML/Element/iframe" title="HTML のインラインフレーム要素 (<iframe>) は、入れ子になった閲覧コンテキストを表現し、現在の HTML ページに他のページを埋め込むことができます。"><code><iframe></code></a> についても、適切に角が丸められるようになりました。</li>
<li><a href="/ja/docs/Web/HTML/Element/form" title="HTML の <form> 要素は、ウェブサーバーに情報を送信するための対話型コントロールを含む文書の区間を表します。"><code><form></code></a> 要素の <a href="/ja/docs/Web/HTML/Element/input" title="HTML の <input> 要素は、ユーザーからデータを受け取るための、ウェブベースのフォーム用の対話的なコントロールを作成するために使用します。"><code><input></code></a> テキストフィールドが XUL の <code><span><a href="/ja/docs/XUL/Property/maxwidth">maxwidth</a></span></code> プロパティをサポートしなくなりました。これは意図的なものではなく、また HTML 仕様違反でもあります。要素の最大幅を設定するには、<code><a href="/ja/docs/Web/HTML/Element/input#attr-size">size</a></code> 属性を利用します。</li>
<li><a href="/ja/docs/Web/HTML/Element/canvas" title="HTML の <canvas> 要素 と Canvas スクリプティング API や WebGL API を使用して、グラフィックスやアニメーションを描画することができます。"><code><canvas></code></a> の <a href="/ja/docs/Web/API/CanvasRenderingContext2d" title='このインターフェイスのオブジェクトを取得するには、以下のようにのgetContext()の引数に"2d"を指定して呼び出します。'><code>CanvasRenderingContext2d</code></a> プロパティ <code>fillStyle</code> と <code>strokeStyle</code> はこれまで、妥当な色の指定の後に続く余計なものを無視する処理をしていましたが、適切にエラーとして処理されるように修正されました。たとえば、"red blue" を指定したとき、これまでは "red" と扱われていましたが、これからは指定そのものが無視されます。</li>
<li><a href="/ja/docs/Web/HTML/Element/canvas" title="HTML の <canvas> 要素 と Canvas スクリプティング API や WebGL API を使用して、グラフィックスやアニメーションを描画することができます。"><code><canvas></code></a> 要素の width と height を適切に 0px と指定できるようになりました。これまではそう指定しても 300px にされていました。</li>
<li>HTML <a href="/ja/docs/HTML/Global_attributes#attr-data-*" title="HTML/Global_attributes#attr-data-*">カスタムデータ属性</a> (data-*) がサポートされました。DOM プロパティ <a href="/ja/docs/Web/API/Element/dataset" title="この項目についての文書はまだ書かれていません。書いてみませんか?"><code>element.dataset</code></a> からデータにアクセスできます。</li>
<li><a href="/ja/docs/Web/HTML/Element/textarea" title="HTML の <textarea> 要素は、複数行のプレーンテキスト編集コントロールを表し、レビューのコメントやお問い合わせフォーム等のように、ユーザーが大量の自由記述テキストを入力できるようにするときに便利です。"><code><textarea></code></a> 要素がフォーカスされたとき、テキスト挿入箇所が最後ではなく先頭になりました。これにより、他のブラウザの挙動と一致します。</li>
</ul>
<h3 id="CSS">CSS</h3>
<dl>
<dt>
<a href="/ja/docs/Web/CSS/text-decoration-color" title="この項目についての文書はまだ書かれていません。書いてみませんか?"><code>-moz-text-decoration-color</code></a></dt>
<dd>
このプロパティは <code>text-decoration</code> で指定する <code>underline</code>, <code>overline</code>, <code>strikethrough</code> などの色を指定します。</dd>
<dt>
<a href="/ja/docs/Web/CSS/text-decoration-line" title="この項目についての文書はまだ書かれていません。書いてみませんか?"><code>-moz-text-decoration-line</code></a></dt>
<dd>
このプロパティは <code>text-decoration</code> の種類を指定します。</dd>
<dt>
<a href="/ja/docs/Web/CSS/text-decoration-style" title="この項目についての文書はまだ書かれていません。書いてみませんか?"><code>-moz-text-decoration-style</code></a></dt>
<dd>
このプロパティは <code>text-decoration</code> で指定する <code>underline</code>, <code>overline</code>, <code>strikethrough</code> などのスタイルを指定します。スタイルには <code>solid</code>, <code>double</code>, <code>dotted</code>, <code>dashed</code>, <code>wavy</code> などがあります。</dd>
<dt>
<a href="/ja/docs/Web/CSS/hyphens" title="この項目についての文書はまだ書かれていません。書いてみませんか?"><code>-moz-hyphens</code></a></dt>
<dd>
このプロパティは行送りが発生する際、単語のハイフネーションを制御するプロパティです。</dd>
<dt>
<a href="/ja/docs/Web/CSS/orient" title="この項目についての文書はまだ書かれていません。書いてみませんか?"><code>-moz-orient</code></a></dt>
<dd>
現在は Mozilla 固有のプロパティで、いくつかの要素 (<a href="/ja/docs/Web/HTML/Element/progress" title="HTML の <progress> 要素は、タスクの進捗状況を表示します。プログレスバーとしてよく表示されます。"><code><progress></code></a> 要素など) の縦横の向きを制御します。</dd>
<dt>
<a href="/ja/docs/Web/CSS/::-moz-progress-bar" title="この項目についての文書はまだ書かれていません。書いてみませんか?"><code>::-moz-progress-bar</code></a></dt>
<dd>
Mozilla 固有の擬似要素で、<a href="/ja/docs/Web/HTML/Element/progress" title="HTML の <progress> 要素は、タスクの進捗状況を表示します。プログレスバーとしてよく表示されます。"><code><progress></code></a> 要素において、完了した部分のスタイルづけを行うためのものです。</dd>
</dl>
<h4 id="Other_changes" name="Other_changes">その他の変更</h4>
<ul>
<li><a href="/ja/docs/Web/CSS/@-moz-document" title="この項目についての文書はまだ書かれていません。書いてみませんか?"><code>@-moz-document</code></a> に新しく <code>regexp()</code> 関数記法が追加されました。これにより、スタイルシートを適用する文書の URL を <a href="/ja/docs/JavaScript/Guide/Regular_Expressions" title="JavaScript/Guide/Regular_Expressions">正規表現</a>でマッチさせられます。</li>
<li><code>aural</code> 媒体グループのために持っていたコードを削除したため、<a href="/ja/docs/Web/CSS/azimuth" title="この項目についての文書はまだ書かれていません。書いてみませんか?"><code>azimuth</code></a> CSS プロパティのサポートが廃止されました。このプロパティはちゃんと実装されていなかったため、パッチを当て続けるのではなく未完成の実装を省くほうが理にかなっていると考えました。</li>
<li>これまで、<a href="/ja/docs/Web/CSS/:hover" title="CSS の :hover 疑似クラスは、ユーザーがポインティングデバイスで要素に反応したものの、アクティブ化する必要がないものを選択します。普通はユーザーがカーソル(マウスポインタ―)で要素の上をホバー(通過)させたときにこの状態になります。"><code>:hover</code></a> 擬似クラスは Quirks モードにおいてクラスセレクタに適用されませんでした。このため <code>.someclass:hover</code> といったコードは動きませんでしたが、この例外が取り払われました。</li>
<li><a href="/ja/docs/Web/CSS/:indeterminate" title="CSS の :indeterminate 疑似クラス は、中間の状態にあるフォームの要素を表します。"><code>:indeterminate</code></a> 擬似クラスは <a href="/ja/docs/Web/HTML/Element/progress" title="HTML の <progress> 要素は、タスクの進捗状況を表示します。プログレスバーとしてよく表示されます。"><code><progress></code></a> 要素にも適用できます。これは非標準ですが、便利ですので他のブラウザにも取り入れられて欲しいと考えています。</li>
</ul>
<h3 id="DOM">DOM</h3>
<dl>
<dt>
<a href="/ja/docs/CSS/Using_media_queries_from_code" title="CSS/Using_media_queries_from_code">コード内でのメディアクエリの使用</a></dt>
<dd>
<a href="/ja/docs/Web/API/Window/matchMedia" title="指定された メディアクエリ文字列のパース結果を表す、新しい MediaQueryList オブジェクトを返します。"><code>window.matchMedia()</code></a> メソッドと <a href="/ja/docs/Web/API/MediaQueryList" title="MediaQueryList オブジェクトは、document に適用された メディアクエリー の情報を格納し、メディアクエリーの状態が変更された時にリスナーに通知を送信します (つまり、メディアクエリーのテスト開始または中止を true と評価します)。"><code>MediaQueryList</code></a> インターフェースによって、メディアクエリーの結果をプログラムから検証できます。</dd>
<dt>
<a href="/ja/docs/DOM/Touch_events" title="DOM/Touch_events">Touch events</a></dt>
<dd>
Firefox 6 は W3C の標準タッチイベント仕様をサポートします。これにより、タッチスクリーンやトラックパッドなどタッチセンサー式のデバイスでのタッチの解釈が容易になります。</dd>
<dt>
<a href="/ja/docs/Server-sent_events" title="Server-sent_events">Server-sent events</a></dt>
<dd>
Server-sent events はサーバが手元で生成された DOM イベントと同じようにイベントを送出するよう、Web アプリケーションが尋ねるための機能です。</dd>
</dl>
<ul>
<li>これまでずっと、空文字列を返すだけだった <code>navigator.securityPolicy</code> プロパティが完全に削除されました。</li>
<li><a href="/ja/docs/Web/API/BlobBuilder" title="BlobBuilder インターフェースは、Blob オブジェクトを構築する簡単な方法を提供します。単に BlobBuilder を作成し、 append() メソッドを使ってデータのチャンクを付け足していってください。blobの生成が完了したら getBlob() メソッドを呼んで、あなたがビルダに送り込んだデータの Blob を取得してください。"><code>BlobBuilder</code></a> がサポートされました。現時点では接頭辞付きの実装 (<code>MozBlobBuilder</code>) となっています。</li>
<li><a href="/ja/docs/Web/API/Document/height" title="現在の document オブジェクトの高さを返します。多くの場合、これは現在の文書の <body> 要素の高さと同じ値です。"><code>document.height</code></a>, <a href="/ja/docs/Web/API/Document/width" title="現在の文書の <body> 要素の現在の幅をピクセル値で返します。"><code>document.width</code></a> が削除されました。 <a href="https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=585877" title="FIXED: remove document.height / document.width">バグ 585877</a></li>
<li><a href="/ja/docs/Web/API/DocumentType" title="DocumentType インターフェイスは、doctype を包含する Node を表します。"><code>DocumentType</code></a> オブジェクトの <code>entities</code>, <code>notations</code> プロパティが削除されました。これは実装されておらず常に <code>null</code> を返しており、また仕様からも削除されていました。</li>
<li><code>DOMConfiguration</code> インターフェースと、それを使用していた <code>document.domConfig</code> プロパティが削除されました。これらはサポートされておらず、また DOM 仕様からも削除されていました。</li>
<li><code>hashchange</code> イベントが適切に <a href="/ja/docs/DOM/window.onhashchange#The_hashchange_event" title="DOM/window.onhashchange#The_hashchange_event"><code>newURL</code>, <code>oldURL</code> フィールド</a> を含むようになりました。</li>
<li><a href="/ja/docs/Web/API/FileReader" title="FileReader オブジェクトを使うと、ユーザのコンピュータ内にあるファイル(もしくはバッファ上の生データ)を Web アプリケーションから非同期的に読み込むことが出来ます。読み込むファイルやデータは File ないし Blob オブジェクトとして指定します。"><code>FileReader</code></a> インターフェースの <code>abort()</code> メソッドが、ファイルの読み込み中に利用された際に例外を投げるようになりました。</li>
<li><a href="/ja/docs/Web/API/Window/postMessage" title="window.postMessage が呼び出された場合、実行されなければならない保留中のスクリプトが完了した後に MessageEvent が対象ウィンドウにディスパッチされます。(例えば、window.postMessage がイベントハンドラから呼ばれた場合のまだ実行されていない残りのイベントハンドラや、以前に設定された保留中のタイムアウト、など)。 MessageEvent には message という型、window.postMessage に与えられる第一引数の文字列の値に設定される data プロパティ、 window.postMessage が呼び出されたとき、window.postMessage を呼び出しているウィンドウ内のメインドキュメントの生成元に対応する origin プロパティ、window.postMessage を呼び出したウィンドウである source プロパティがあります。(他のイベントの標準プロパティがそれらの期待される値で存在します)"><code>window.postMessage()</code></a> メソッドが <a href="/ja/docs/DOM/The_structured_clone_algorithm" title="DOM/The_structured_clone_algorithm">structured clone algorithm</a> を使用するようになり、あるウィンドウから他のウィンドウに文字列ではなく JavaScript オブジェクトを渡せるようになりました。</li>
<li><a href="/ja/docs/Web/API/Window/history" title="The Window.history read-only property returns a reference to the History object, which provides an interface for manipulating the browser session history (pages visited in the tab or frame that the current page is loaded in)."><code>window.history</code></a> API が <code>pushState()</code>, <code>replaceState()</code> メソッドに渡されたオブジェクトのシリアライズに <a href="/ja/docs/DOM/The_structured_clone_algorithm" title="DOM/The_structured_clone_algorithm">structured clone algorithm</a> を使用するようになりました。これによって循環参照などを含むより複雑なオブジェクトも使用可能となりました。</li>
<li>新しく追加された <code>beforeprint</code>, <code>afterprint</code> イベントによって、<a href="/ja/docs/Printing#Detecting_print_requests" title="Printing#Detecting_print_requests">印刷が行われたときと完了したときを検出する</a> ことができるようになりました。</li>
<li><code>document.strictErrorChecking</code> プロパティが削除されました。実装されておらず、また DOM 仕様からも削除されていました。</li>
<li>標準である <a href="/ja/docs/Web/API/Event/defaultPrevented" title="イベントに対して event.preventDefault() が呼ばれているかを、 boolean で返します。"><code>event.defaultPrevented</code></a> プロパティがサポートされました。<a href="/ja/docs/Web/API/Event/preventDefault" title="なし"><code>event.preventDefault()</code></a> がイベントから呼び出されたかを知る際には、非標準の <code>getPreventdefault()</code> ではなくこちらを使うようにしましょう。</li>
<li><a href="/ja/docs/Web/API/Window/top" title="ウィンドウ階層における最上位のウィンドウへの参照を返します。"><code>window.top</code></a> プロパティが、適切に readonly となりました。</li>
<li>これまでドキュメントのなかった DOM views が削除されました。これらには実装の詳細が多く、また不必要に様々なものを複雑にしていたため削除されました。もしこの変化に気づいた場合は、何か誤ったことをしている可能性があります。</li>
<li><code>EventTarget</code> の関数 <a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIDOMEventTarget" title="XPCOM_Interface_Reference/nsIDOMEventTarget"><code>addEventListener()</code></a> に指定する引数 <code>useCapture</code> が optional となりました。これは WebKit の動作とも共通し、また新しい仕様でもそう定義されています。</li>
<li><a href="/ja/docs/DOM/XMLHttpRequest" title="DOM/XMLHttpRequest"><code>XMLHttpRequest</code></a> オブジェクトの <code>mozResponseArrayBuffer</code> プロパティが <code>responseType</code>, <code>response</code> プロパティに置き換えられました。</li>
<li><a href="/ja/docs/DOM/HTMLElement" title="DOM/HTMLElement"><code>HTMLElement</code></a> インターフェースに <a href="/ja/docs/Web/API/Element/dataset" title="この項目についての文書はまだ書かれていません。書いてみませんか?"><code>element.dataset</code></a> プロパティが追加されました。このプロパティにより <a href="/ja/docs/HTML/Global_attributes#attr-data-*" title="HTML/Global_attributes#attr-data-*">要素の <code>data-*</code> グローバル属性</a> にアクセスできます。</li>
<li><a href="/ja/docs/Web/API/CustomEvent" title="このインターフェイスは親である Event からプロパティを継承します:"><code>CustomEvent</code></a> インターフェースが実装されました (<a href="https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=427537" title="FIXED: Implement CustomEvent DOM3 specification">バグ 427537</a>)</li>
<li>セキュリティの観点から、ユーザーがロケーションバーに <code>data:</code> URI と <code>javascript:</code> URI を入力した時、現在のページのセキュリティコンテキストを受け継がなくなりました。代わりに、新しい空のセキュリティコンテキストが生成されます。これにより、ロケーションバーに入力した <code>javascript:</code> URI から読み込まれたスクリプトは、DOM メソッドなどへのアクセスを持たなくなります。しかし、これらの URI がスクリプトから使用された場合は、これまでと同じように動作します。</li>
</ul>
<h3 id="JavaScript">JavaScript</h3>
<ul>
<li>これまで、いくつかの組み込み関数 (<code>eval</code>, <code>parseInt</code>, <code>Date.parse</code> など) に対し <code>new</code> オペレータを使うことができましたが、仕様においてこれは許されるべきではないとされていました。Firefox 6 では、このサポートが廃止されました。<code>new</code> オペレータのこういった利用は公式にはサポートされておらず、また広く利用されてもいません。この変更が何かに影響することはないでしょう。</li>
<li>ECMAScript Harmony の <a href="/ja/docs/JavaScript/Reference/Global_Objects/WeakMap" title="JavaScript/Reference/Global_Objects/WeakMap">WeakMaps</a> がプロトタイプ実装として追加されました。</li>
</ul>
<h3 id="SVG">SVG</h3>
<ul>
<li><code><a href="/ja/docs/Web/SVG/Attribute/pathLength">pathLength</a></code> 属性がサポートされました。</li>
<li><a href="/ja/docs/data_URIs" title="data_URIs"><code>data:</code> URL</a> から読み込まれたパターン、グラデーション、フィルタが適切に動作するようになりました。</li>
</ul>
<h3 id="MathML">MathML</h3>
<ul>
<li><code><a href="/ja/docs/Web/MathML/Element/mstyle" title="<mstyle>"><mstyle></a></code> の実装が修正されました。</li>
</ul>
<h3 id="Accessibility_ARIA" name="Accessibility_(ARIA)">アクセシビリティ (ARIA)</h3>
<ul>
<li>状態変化イベントが <code>aria-busy</code> の値の変化でも発生するようになりました。</li>
<li><code>aria-sort</code> が発生した際に属性変化イベントが発生するようになりました。</li>
</ul>
<h3 id="Networking" name="Networking">ネットワーク</h3>
<dl>
<dt>
<a href="/ja/docs/WebSockets" title="WebSockets">WebSocket</a></dt>
<dd>
WebSocket プロトコルのサポートがバージョン 07 に更新されました。また、グローバルオブジェクトの<code>WebSocket</code>オブジェクトが<code>MozWebSocket</code>に改称されました。接頭辞のないオブジェクトの検出を目的としたときに問題となるため、それを防ぐ目的です。</dd>
</dl>
<ul>
<li><code>Content-Disposition</code> ヘッダの構文解析が修正され、バックスラッシュでエスケープされた ASCII 文字が適切に文字そのものとして処理されるようになりました。これまではその文字をアンダースコア ("<code>_</code>")に置き換えるという誤った処理がなされていました。</li>
<li><code>Set-Cookie</code> ヘッダのパスの値において、クォートが適切に処理されるようになりました。これまでクォートを使った場合はそれがデリミタではなく、パスの文字列として認識されていました。<strong>この変更により、いくつかのサイトで互換性の問題が発生する可能性があります。</strong>製作者はコードをチェックすることが望まれます。</li>
<li><a class="external" href="http://www.w3.org/Protocols/rfc2616/rfc2616-sec14.html#sec14.42"><code>Upgrade</code></a> リクエストヘッダがサポートされました。<code><a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIHttpChannelInternal#HTTPUpgrade()">nsIHttpChannelInternal.HTTPUpgrade()</a></code> を呼ぶことで、HTTP チャネルから他のプロトコルへのアップグレードをリクエストできます。</li>
</ul>
<h3 id="Other_changes" name="Other_changes">その他の変更</h3>
<ul>
<li>Microsummary が削除されました。広く使われおらず、また見つけにくい機能でもあり、サポートの継続によって Places (ブックマークと履歴) のアーキテクチャを向上させることが難しくなっていたからです。</li>
<li>WebGL が <a class="external" href="http://www.khronos.org/registry/gles/extensions/OES/OES_texture_float.txt"><code>OES_texture_float</code></a> 拡張をサポートしました。</li>
<li>JavaScript コードをテストする簡易で便利なツール <a href="/ja/docs/Tools/Scratchpad" title="Tools/Scratchpad">Scratchpad</a> が追加されました。</li>
</ul>
<h2 id="Mozilla_開発者とアドオン開発者向けの変更点">Mozilla 開発者とアドオン開発者向けの変更点</h2>
<p>Firefox 6 へアドオンを対応させるために必要な作業の概要は <a href="/ja/docs/Firefox/Updating_add-ons_for_Firefox_6">アドオンの Firefox 6 対応</a> をご覧ください。</p>
<div class="note">
<strong>注:</strong> Firefox 6 では、従来のメジャーリリースと同様に、バイナリコンポーネントをコンパイルし直す必要があります。詳しくは <a href="/ja/docs/Developer_Guide/Interface_Compatibility#Binary_Interfaces">バイナリインタフェース</a> をご覧ください。</div>
<h3 id="JavaScript_コードモジュール">JavaScript コードモジュール</h3>
<h4 id="FileUtils.jsm">FileUtils.jsm</h4>
<ul>
<li><code>openSafeFileOutputStream()</code> メソッドは、ファイルを即座に開こうとする代わりに、<code>DEFER_OPEN</code> <a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIFileOutputStream#Behavior_flag_constants">ビヘイビアフラグ</a> 付きで開くようになりました。</li>
</ul>
<h4 id="XPCOMUtils.jsm">XPCOMUtils.jsm</h4>
<ul>
<li>新しい <a href="/ja/docs/JavaScript_code_modules/XPCOMUtils.jsm#importRelative()"><code>importRelative()</code></a> メソッドは、ある JavaScript コードモジュールを、他の JavaScript コードモジュールの相対パスから読み込むようになりました。これによって互いに依存するモジュールを開発しやすくなりました。</li>
</ul>
<h3 id="XPCOM">XPCOM</h3>
<ul>
<li><a href="/ja/docs/XPCOM_array_guide#nsCOMArray.3CT.3E"><code>nsCOMArray<T></code></a> に、配列から複数のオブジェクトを一度に削除できる <a href="/ja/docs/XPCOM_array_guide#Deleting_objects"><code>RemoveObjectsAt()</code></a> メソッドが追加されました。</li>
</ul>
<h3 id="クロームからの_DOM_の使用">クロームからの DOM の使用</h3>
<dl>
<dt>
<a href="/ja/docs/Extensions/Using_the_DOM_File_API_in_chrome_code">クロームコードでの DOM File API の使用</a></dt>
<dd>
これまでもクロームコード内で DOM File API を使うことは可能でしたが、<a href="/ja/docs/DOM/File"><code>File</code></a> コンストラクタをクロームで使用した場合に、ローカルパス名文字列を指定できるようになりました。また、<a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIFile"><code>nsIFile</code></a> オブジェクトを使用して、DOM File API を通じてアクセスするファイルを指定できるようになりました。</dd>
</dl>
<h3 id="インタフェースの変更">インタフェースの変更</h3>
<ul>
<li><a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsINavHistoryQueryOptions"><code>nsINavHistoryQueryOptions</code></a> で、新たな定数 <code>SORT_BY_FRECENCY_ASCENDING</code> と <code>SORT_BY_FRECENCY_DESCENDING</code> を使った訪問頻度順のソートが可能になりました。</li>
<li><a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIFilePicker"><code>nsIFilePicker</code></a> に <a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIFilePicker#addToRecentDocs"><code>addToRecentDocs</code></a> 属性が追加されました。これは、もしユーザの「最近使用したドキュメント」リストがあれば、そのリストに選択したファイルを追加するよう指定できるものです。この属性はプライベートブラウジングモードでは無視されます。</li>
<li><a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsINavBookmarkObserver"><code>nsINavBookmarkObserver</code></a> メソッドにアイテム ID 引数を与える場合、GUID も必要となります。</li>
<li><a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIPrefBranch#clearUserPref%28%29"><code>nsIPrefBranch.clearUserPref()</code></a> が、指定された設定が存在しない場合やユーザ設定値がない場合も、例外を投げなくなりました。その代わり、単に何もしなくなりました。</li>
<li><a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIMemoryReporter"><code>nsIMemoryReporter</code></a> インタフェースで、調べたいメモリの種類 (マップ、ヒープ、その他) を指定できるようになりました。</li>
<li><a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsISHEntry"><code>nsISHEntry</code></a> の <code>stateData</code> 属性が <a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIStructuredCloneContainer"><code>nsIStructuredCloneContainer</code></a> を返すようになりました。</li>
<li><a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIURI"><code>nsIURI</code></a> に <a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIURI#ref"><code>ref</code></a> 属性が追加されました。これは、URI の一部の参照 (「#」以降の部分) を返すものです。また、参照メンバーなしに <a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIURI"><code>nsIURI</code></a> を複製できる <a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIURI#cloneIgnoringRef%28%29"><code>cloneIgnoringRef()</code></a> メソッドと、参照メンバーを無視して他の <a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIURI"><code>nsIURI</code></a> と比較できる <a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIURI#equalsExceptRef%28%29"><code>equalsExceptRef()</code></a> メソッドが追加されました。</li>
</ul>
<h4 id="新しいインタフェース">新しいインタフェース</h4>
<dl>
<dt>
<a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/mozIAsyncFavicons" title="XPCOM_Interface_Reference/mozIAsyncFavicons"><code>mozIAsyncFavicons</code></a></dt>
<dd>
ブックマークアイコン (favicon) サービスへの非同期アクセスが可能な新サービスです。</dd>
<dt>
<a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIEventSource" title="XPCOM_Interface_Reference/nsIEventSource"><code>nsIEventSource</code></a></dt>
<dd>
<em>詳細は後日解説します。</em></dd>
<dt>
<a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIGSettingsCollection" title="XPCOM_Interface_Reference/nsIGSettingsCollection"><code>nsIGSettingsCollection</code></a></dt>
<dd>
<em>詳細は後日解説します。</em></dd>
<dt>
<a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIGSettingsService" title="XPCOM_Interface_Reference/nsIGSettingsService"><code>nsIGSettingsService</code></a></dt>
<dd>
<em>詳細は後日解説します。</em></dd>
<dt>
<a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIHttpUpgradeListener" title="XPCOM_Interface_Reference/nsIHttpUpgradeListener"><code>nsIHttpUpgradeListener</code></a></dt>
<dd>
<a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIHttpChannelInternal#HTTPUpgrade%28%29" title="XPCOM_Interface_Reference/nsIHttpChannelInternal#HTTPUpgrade%28%29"><code>nsIHttpChannelInternal.HTTPUpgrade()</code></a> メソッドを通じた HTTP アップグレード要求を処理するためのコールバックインタフェースです。</dd>
<dt>
<a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIStructuredCloneContainer" title="XPCOM_Interface_Reference/nsIStructuredCloneContainer"><code>nsIStructuredCloneContainer</code></a></dt>
<dd>
<a href="/ja/docs/HTML/Structured_clones" title="HTML/Structured_clones">構造化された複製アルゴリズム</a> を使ってシリアライズされたオブジェクトのためのコンテナです。</dd>
<dt>
<a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsITelemetry" title="XPCOM_Interface_Reference/nsITelemetry"><code>nsITelemetry</code></a></dt>
<dd>
パフォーマンス測定を目的とした <a class="external" href="http://mozilla.jp/legal/privacy/firefox/#telemetry">使用統計情報 (Telemetry)</a> を記録とヒストグラムの生成に使用されます。<a href="https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=649502" title="FIXED: Expose histograms to JS">バグ 649502</a> と <a href="https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=585196" title="FIXED: telemetry infrastructure">バグ 585196</a> 参照。</dd>
<dt>
<a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsITimedChannel" title="XPCOM_Interface_Reference/nsITimedChannel"><code>nsITimedChannel</code></a></dt>
<dd>
<a href="https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=576006" title="FIXED: Implement timing interface for channels">バグ 576006</a> 参照。</dd>
<dt>
<a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIWebSocketListener" title="XPCOM_Interface_Reference/nsIWebSocketListener"><code>nsIWebSocketListener</code></a></dt>
<dd>
<a href="https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=640003" title="FIXED: WebSockets - upgrade to ietf-07">バグ 640003</a> 参照。</dd>
<dt>
<a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIWebSocketProtocol" title="XPCOM_Interface_Reference/nsIWebSocketProtocol"><code>nsIWebSocketProtocol</code></a></dt>
<dd>
<a href="https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=640003" title="FIXED: WebSockets - upgrade to ietf-07">バグ 640003</a> 参照。</dd>
</dl>
<h4 id="削除されたインタフェース">削除されたインタフェース</h4>
<p>以下のインタフェースは、不要となり削除された実装です。詳細はバグを参照してください。</p>
<ul>
<li><code>nsIDOMDocumentEvent</code> (<a href="https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=655517" title="FIXED: Remove nsIDOMDocumentEvent">バグ 655517</a>)</li>
<li><code>nsIDOMDocumentTraversal</code> (<a href="https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=655514" title="FIXED: Remove nsIDOMDocumentTraversal">バグ 655514</a>)</li>
<li><code>nsIDOMDocumentRange</code> (<a href="https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=655513" title="FIXED: Remove nsIDOMDocumentRange">バグ 655513</a>)</li>
<li><code>IWeaveCrypto</code> (<a href="https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=651596" title="FIXED: Eliminate IWeaveCrypto">バグ 651596</a>)</li>
<li><code>nsIDOM3DocumentEvent</code> (<a href="https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=481863" title="FIXED: Remove nsIDOM3DocumentEvent">バグ 481863</a>)</li>
<li><code>nsIDOMAbstractView</code></li>
<li><code>nsILiveTitleNotificationSubject</code></li>
<li><code>nsIPlugin</code> (<a href="https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=637253" title="FIXED: decomtamination: remove nsIPlugin and nsIPluginInstance">バグ 637253</a>)</li>
<li><code>nsIPluginInstance</code> (<a href="https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=637253" title="FIXED: decomtamination: remove nsIPlugin and nsIPluginInstance">バグ 637253</a>)</li>
<li><code>nsIHTMLEditRules</code> (<a href="https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=633750" title="FIXED: deCOM nsIHTMLEditRules">バグ 633750</a>)</li>
<li><a href="/ja/docs/XPCOM_Interface_Reference/nsIXSLTProcessorObsolete"><code>nsIXSLTProcessorObsolete</code></a> (<a href="https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=649534" title="FIXED: Remove nsIXSLTProcessorObsolete">バグ 649534</a>)</li>
</ul>
<h3 id="その他の変更">その他の変更</h3>
<dl>
<dt>
<a href="/ja/docs/Preferences/Using_preferences_from_application_code">アプリケーションコードからの設定の使用</a></dt>
<dd>
設定へ簡単にアクセスできる、新しい静的な API が実装されました。これはアプリケーションコードからのみ使用可能であり、アドオンでは使用できません。</dd>
</dl>
<h2 id="See_also" name="See_also">参考</h2>
<ul>
<li><a class="link-https" href="https://dev.mozilla.jp/2011/06/firefox6-backward-compatibility/">Firefox 6 の後方互換性に関わる修正のまとめ</a></li>
<li><a class="external" href="http://mozilla.jp/firefox/preview/faq/">高速リリースサイクルに関するよくある質問</a></li>
</ul>
<div><div class="multiColumnList">
<ul>
<li><a href="/ja/docs/Mozilla/Firefox/Releases/5">Firefox 5 for developers</a></li><li><a href="/ja/docs/Mozilla/Firefox/Releases/4">Firefox 4 for developers</a></li><li><a href="/ja/docs/Mozilla/Firefox/Releases/3.6">Firefox 3.6 for developers</a></li><li><a href="/ja/docs/Mozilla/Firefox/Releases/3.5">Firefox 3.5 for developers</a></li><li><a href="/ja/docs/Mozilla/Firefox/Releases/3">Firefox 3 for developers</a></li><li><a href="/ja/docs/Mozilla/Firefox/Releases/2">Firefox 2 for developers</a></li><li><a href="/ja/docs/Mozilla/Firefox/Releases/1.5">Firefox 1.5 for developers</a></li></ul>
</div></div>
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